(作家コメント) 弘法大師空海が開山したと伝えられる霊場弥山。霊火堂では1200年の昔から今も「消えずの霊火」が燃えていますが、それ以前より山岳信仰の地でした。宮島一、高い山は、伊藤博文に「日本三景の骨頂は頂上にあり」と言わしめた瀬戸内海を見渡す絶景が、ダイナミックな奇岩怪石の群立した山頂から望めます。地球創造から数百万年という時を経て形成されたその巨石群の山頂は、神が降臨するに選ばれざるをえない場所の一つと思えます。