作者は、完成や終わりがない世界・物語を表現していきたい、という気持ちから芸術の世界へ進む決心をしました。自身の作品が「人さまの何かのよりどころ」になって欲しいという想いを強く抱いており、モチーフであるイルカはそんな作者自身の気持ちを表現しています。
〈ほんのりと〉シリーズは、「海の生きものに人の営みを重ね」、夢が溢れる物語が表現された作品です。本作もそのシリーズの一つで、大きな一匹のイルカの内側で、芸術品に囲まれた暮らしが表現されています。作者自身でもあるイルカにこの世界が内在していることから、夢が溢れる世界のよりどころになりたいという作者の想いを表現した作品です。