(作家コメント) 夕刻、厳島神社の大鳥居は、対岸の山々を背景に、堂々とした佇まいを見せます。刻一刻と変わるその姿は、感動を覚えるくらい神々しく感じました。 群青の中に朱を装飾的に用い、波紋が画面の流動感を表現するように描いてみました。逢魔が時、とも言われるこの時間帯、荘厳なこの大鳥居が邪気を払い続けてきた時の流れを、作品から感じていただければと思います。