(作家コメント) 自然に対する畏敬の念、あらがうことのできない病など、 いつの世も、そしてこれからも、人は自然や神々に願いを寄せる。 神の島、宮島の象徴ともいえる厳島神社に、私も願いを込めて描いた。
本殿の前に立った時に感じた澄み切った気韻、静寂。 神の御前での、その距離感が、とても私にとって心地の良い間に感じられた。
平家納経にも用いられている切箔、野毛などを、 願いの光として添えている。