柳といえば、春の季語として知られていますが、青々とした葉をつけることで夏柳にかわります。
その柳を背景に、カワセミが枝の上から水面をじっと見つめています。獲物を見つけたのでしょうか。狙いを定めて前傾姿勢をとり、今にも飛び立とうとしています。
カワセミは漢字で「翡翠」とも表記されます。「翡翠」にはヒスイという読み方もあり、この鳥の色に似ていることから、宝石や色の名前に用いられるようになりました。
2つの読み方があるためでしょうか。背景は、カワセミの姿勢に合わせてヒスイ色のグラデーションがかけられており、青みが深まった夏柳と共に、全体がヒスイ色でまとめ上げられています。