新潟県佐渡に生まれる。父は蝋型鋳金作家二代目の宮田藍堂。「完成がない」「終わりがない」物語を表現していきたいという気持ちから、高校3年の頃、美術の世界に入ることを決意し、上京する。昭和47年、東京藝術大学大学院を修了。平成9年に同大学の教授となり、生徒と共に制作に没頭した。この頃からライフワークともいえる「イルカ」をモチーフにしていく。きっかけは、上京する際のフェリーの乗船中であった。作家は「当時、勢いよく海を蹴って進んでいく姿に勇気をもらった。作品を通じて見た人に元気を与えたい」と述べている。
その後、平成17年に学長就任。生徒の育成に尽力しながら制作を続け、平成19年の第46回日本現代工芸美術展の《シュプリンゲン》で、また平成21年第41回日展の《シュプリンゲン「悠」》で内閣総理大臣賞を受賞した。現在は文化庁長官としてわが国全体の芸術振興に注力している。