(作家コメント) 日中は星の様な花を魅せる睡蓮(未草)は、夕方にはその花を閉じ、水に睡る。 色彩をなくした夜に浮かぶ景色は、静けさの底に目醒める。 夜の水面に浮かぶ月。 月の光に白く浮かび上がる未草の葉。 その葉の上に煌めく数粒の水。 その全てが月夜に出会う真珠の様。